NT4ov6ツールキットとデモシステム

ご無沙汰しております。株式会社ネクステックのエンジニアです。今回は、JANOG50会場の弊社展示ブースでお見せした「NT4ov6ツールキット」のデモシステムについてお話させていたただきます。

NT4ov6ツールキットをご紹介する前に「IPoE&IPv4 over IPv6」と「OpenWrt」の詳細についてご興味のある方は、前回の記事でそれらのことについて解説しておりますので、是非、そちらをお読みください。


https://www.nextech.co.jp/info/20210126-1/

「NT4ov6ツールキット」とは

NT4ov6ツールキットは、LinuxベースのOS上で動作し、VNE事業者様のIPoE&IPv4 over IPv6機能を提供(追加)するソフトウェアライブラリ(プログラム)です。VNE事業者様の動的IPv4サービスと固定IPv4サービスの両方に対応しています。

NT4ov6ツールキットをルーターメーカー様が製造・開発したブロードバンドルータに組み込む(インストールする)ことによって、IPoE&IPv4 over IPv6機能の開発期間を短縮できます。

NT4ov6ツールキットを組み込む際には、事前にルーターメーカー様のSDK(Software Development Kit)で、NT4ov6ツールキットのバイナリを生成する必要があります。

また、NT4ov6ツールキットのブロードバンドルータへの組み込みについては、NT4ov6ツールキットと合わせて提供する「組み込み手順書」にしたがって、作業をしていただくだけで完了します。

NT4ov6ツールキットについては、以下のページでもご紹介していますので、そちらも合わせてお読みください。


https://www.nextech.co.jp/business/nt4ov6kit/

JANOG50会場で「NT4ov6ツールキット」を紹介

この度、弊社はJANOG50 Meetingの「Gold Sponsers」として協賛しました。JANOG50会場(函館アリーナ)の弊社展示ブースでは、弊社の説明員が、NT4ov6ツールキットについて、私が作成したデモシステムを活用する形でご紹介させていただきました。

「NT4ov6ツールキット」のデモシステムの構成

JANOG50会場で、来場者の皆様にお見せしたNT4ov6ツールキットのデモシステムの構成は以下のようになります。前回の技術者ブログ「IPoE/4over6とOpenWrt」でお話したとおりに、デモシステムの構築にあたって、ルータのOSには組込デバイス向けのLinuxディストリビューションである「OpenWrT」を採用しました。

  • ※1 Router:NT4ov6ツールキットがインストール済みのルータ(OS:OpenWrt(Kernel version:19.07.10)、CPU:Dual-Core 880MHz, MIPS1004Kc)
  • ※2 Demonstration PC:「IPv4 over IPv6の接続状態」、「接続先のVNE回線」などを確認する為の端末(RouterのLAN I/F側に接続)。
  • ※3 仮想NGN/VNE PC:仮想VNE回線が構築済みの端末。仮想VNE回線の切り替えもこちらの端末で実施(RouterのWAN I/F側に接続)。

「NT4ov6ツールキット」のデモの流れ

出展当日のJANOG50会場では、弊社展示ブースの説明員が、以下の流れにしたがって、NT4ov6ツールキットのデモをさせていただきました。

  1. 「NT4ov6ツールキット」についての概要を説明。
  2. 「Demonstration PC」で、「実回線のtransix」または「仮想回線のVNE回線」に接続されていることを確認。
  3. 「仮想NGN/VNE PC」で、VNE回線を変更し、「実回線から仮想回線」に接続先を変更(実回線のtransixに接続している場合)。
  4. 「Demonstration PC」で、NT4ov6ツールキットのログを確認し、VNE回線が切り替わっていることを確認。
  5. 「Demonstration PC」で、切り替え先のVNE回線のIPv6プレフィックス(/64)を持つIPv6アドレスが「br-wan(RouterのWAN側ブリッジI/F)」と「br-lan(RouterのLAN側ブリッジI/F)」に設定されていることを確認。

「NT4ov6ツールキット」は回線自動判別に対応

今回は、NT4ov6ツールキットがインストールされたRouterのWAN I/Fに「仮想NGN/VNE PC」を接続し、ブラウザ上で切り替えたい仮想VNE回線に変更できるデモシステムを用意しました。JANOG50会場のネットワークで、全てのVNE回線を用意することが難しかったので、仮想環境の中にtransixを含めた6社の「RA」と「DHCPv6-PD」のVNE回線を構築しました。

光回線にHGWを直接接続している場合は「RA」ひかり電話契約時に光回線にブロードバンドルータを直接接続している場合は「DHCPv6-PD」で、IPv6プレフィックス(/64)が付与されます。

仮想VNE回線を切り替えて、NT4ov6ツールキットを再起動し、少し待つと、RouterのLAN I/Fに接続した「Demonstration PC」で、切り替え先のVNE回線のIPv6プレフィックス(/64)が付与されたIPv6アドレスが設定されていることが確認できます。

つまり、今回は、NT4ov6ツールキットの「回線自動判別」の動作を来場者の皆様にお見せしたということになります。

※「transix」はインターネットマルチフィード株式会社の商標または登録商標です。

「NT4ov6ツールキット」のデモシステムは良い反響

私は当日、JANOG50会場に行けなかったので、弊社展示ブースの説明員にNT4ov6ツールキットの展示中の様子についてお聞きしたところ、デモシステムについて沢山の良い反響があったとのことで、非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。

今回のデモシステムがNT4ov6ツールキットの「認知度の向上」及び「販促の一助」になれたのであれば、作成者としてこれ以上の喜びはありません。

JANOG50会場の弊社展示ブースに訪問し、NT4ov6ツールキットのデモをご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。今後のNT4ov6ツールキットの動向にも是非、ご注目ください。